- CBDとTHCは何が違う?
- そもそもCBD・THCとは?
- 結局、CBD・THCは違法なの?
上記のような疑問にお答えします。
この記事では、「CBDとTHCの違い」について詳しく解説していきます。
そもそもCBD・THCとはなにか
CBDとTHCの違いを見る前に、そもそもCBD・THCとはどういうものなのかを理解しておく必要があります。
CBDとTHCそれぞれの特徴を解説します。
CBDとは
CBD(カンナビジオール)とは、大麻草の茎や種から抽出される大麻成分の1つ。
すでに世界中で広く利用されている、日本でも合法な大麻成分です。
大麻というと、違法薬物のマリファナを思い浮かべるかもしれませんが、CBDはマリファナのような精神活性を引き起こしません。
むしろ、心身をリラックスさせる効果や高い医療効果が期待でき、安全性も認められています。
この記事を読んでいるあなたは、 CBDってどんな効果があるの? CBDの効果を感じるまでの時間は? CBDを感じない場合はどうしたらいいの?上記のように考えているかもしれません。そこで本記事では、「C[…]
THCとは
THC(テトラヒドロカンナビノール)とは、大麻草の葉や花から抽出される大麻成分の1つです。
マリファナの主成分でもあり、摂取すると精神活性を引き起こし「ハイ」になります。
依存性や、脳に悪影響を及ぼす可能性があるため、日本では違法とされています。
その反面で、高い医療効果も認められており、医療大麻として使用できる国も多数あります。
CBDとTHCの違い
ここからは本題である、CBDとTHCの違いを以下4つの観点から解説していきます。
- CBDとTHCの違法性
- CBDとTHCの精神作用
- CBDとTHCの効果
- CBDとTHCの副作用
CBDとTHCの違法性
日本では大麻取締法のもと、CBDは合法、THCは違法とされています。
下記は、大麻取締法第一条に記載されている内容です。
第一条 この法律で「大麻」とは、大麻草(カンナビス・サティバ・エル)及びその製品をいう。ただし、大麻草の成熟した茎及びその製品(樹脂を除く。)並びに大麻草の種子及びその製品を除く。
引用:https://elaws.e-gov.go.jp/document?lawid=323AC0000000124
「大麻草の茎と種子は除く」と記載されているのが分かります。
したがって、大麻の茎・種から抽出されるCBDは合法、葉・花から抽出されるTHCは違法となります。
CBDとTHCの精神作用
CBDとTHCには、それぞれ異なる精神作用があります。
THCは、強い精神活性作用で興奮や陶酔感をもたらし、これが、いわゆる「ハイ」になった状態です。
CBDは、THCとは真逆で、心身をリラックスさせる作用があります。
そのため、CBDで「ハイになる」「キマる」ということはありません。
この精神作用の違いが、合法か違法かの分かれ目となっているのです。
CBDとTHCの効果
CBDとTHCは、それぞれ高い医療効果を持っています。
その効果は基本的には似ていますが、それぞれでしか効果がない症状もあります。
CBDが効果的な症状は、下記のとおり。
- うつ病
- 発作
- 痛み
- 吐き気
- 偏頭痛
- 不安
- 不眠症
- 精神病
うつ病と発作は、CBDでのみ効果が期待できます。
また、CBDには強い抗炎症作用や抗菌作用があるため、そのほかにも数多くの疾患に効果的です。
つづいてTHCは、以下のような症状に効果的です。
- 食欲不振
- ガン
- 痛み
- 吐き気
- 偏頭痛
- 不安
- 不眠症
- 精神病
食欲不振やガンには、THCが効果的だということが分かっています。
中でも、THCの食欲増進効果は非常に高いです。
THCを摂取することで味覚が鋭敏になり、食べ物の旨味をより感じることができます。
CBDとTHCの副作用
つぎにCBD・THCそれぞれの副作用を見ていきましょう。
CBDを摂取したときに、考えられる副作用は以下のとおりです。
- 食欲の変化
- 倦怠感
- 吐き気
- めまい
- 眠気
- 口渇
- 下痢
- 口渇
THCだけではなく、当然CBDにも副作用があります。
しかしCBDの副作用は、人体の健康に影響を与えるような大きな副作用はありません。
この記事を読んでいる貴方は、 CBDにはどんな副作用がある? CBDを摂取するデメリットは? CBDを摂取するメリットは?上述した情報が知りたいのではないでしょうか。それでは、「CBDの副作用と摂取する[…]
一方、THCでは、下記のような副作用を引き起こす可能性があります。
- 記憶障害
- 集中力の低下
- 依存症
- 心拍数の増加
- 目の充血
- 不安
- 吐き気
- めまい
- 眠気
- 口渇
こうして見ると、やはりTHCは怖いと感じてしまいますよね。
記憶障害などの脳への副作用は、年齢が若ければ若いほど、危険性が上がるとの研究報告が多数あります。
もし、日本でTHCが解禁されたとしても、若者にとっては摂取時のデメリットのほうが大きいかもしれません。
しかし、THC摂取による脳への悪影響は、科学的根拠がいまだ不十分で、賛否両論のある要素ということは、ぜひ覚えておいてください。
THCも完全な悪ではない
ここまで、CBDとTHCの違いを見てきて、それぞれどのような成分なのか分かったと思います。
しかし、勘違いしてほしくないのが「THC=悪ではない」ということです。
ここでは、そんなTHCについて少し深堀りしていきます。
- THCは思っているほど危険ではない
- 高い医療効果が認められている
- CBDとの相乗効果がある
THCは思っているほど危険ではない
THCは、私たちが思っているほど危険ではなく、その悪影響や依存性について、日本では過剰に危険視される傾向があります。
たとえば厚生労働省には、下記のような症状が、THCによって引き起こされると記載してあります。
- 幻覚作用
- 記憶への影響
- 学習能力の低下
しかし、このような症状は珍しく、ほとんど起きません。
あくまで、間違った使い方をさせないための警告です。
THCの依存性に関しても、多少の依存性はあるものの、むしろ煙草やアルコールよりも危険性は低いことが分かっています。
また、医療大麻として使っている国も増えていることから、THCは私たちが考えているよりも、ずっと安全な成分なのです。
高い医療効果が認められている
本記事で何度も述べているとおり、THCには高い医療効果があります。
慢性疾患や神経疾患など、さまざまな疾患に効果があると認められており、具体的には以下のような症状です。
- てんかん
- 気管支喘息
- HIV/AIDS
- パーキンソン病
- アルツハイマー
上記は、THCが効果的な症状のほんの一部ですが、非常に多くの疾患者が恩恵を受けられることが明白です。
まだまだ、大麻についての研究は進んでいるので、さらなる活用方法が期待できます。
CBDとの相乗効果がある
CBDとTHCは、一緒に摂取すると相乗効果で、さらに高い効果を得ることが可能です。
CBD・THCなどの大麻成分は、複数の成分を一緒に摂取すると、相乗効果でより高い効果が発揮される性質を持っています。
これは「アントラージュ効果」と呼ばれています。
中でもTHCとCBDは、非常に相性がよく、一緒に摂取することで、もっとも大きな効果が発揮されます。
つまり、THCを摂取することができれば、CBDの効果を最大限引き出すことができるということです。
CBDとTHCの違いまとめ
今回は「CBDとTHCの違い」についてお伝えしました。
CBDは合法で、心身をリラックスさせる。THCは違法で、ハイになる。ということがお分かりいただけたと思います。
CBDやTHCをよく理解してこそ、ストレスなく安心してCBDを活用することができます。
これからも、CBDの役立つ知識を増やして、是非人生の役に立てていってください。